:その10:
MONETE NUOVE
(
モネーテ ヌオヴェ/新しいお金)
EURO
(エウロ/ユーロ)
新年おめでとうございます…っていいかげん、この挨拶も飽きて来た頃でしょう。
新年からイタリアにはMONETE
NUOVE(
モネーテ ヌオヴェ/新しいお金)が流通し始めた。
今までのMONETEも2月一杯流通する。
だから、今MONETE
NUOVE(
モネーテ ヌオヴェ/新しいお金)とMONETE
VECCHIE(
モネーテ ヴェッキエ/古いお金)、つまりリラが同時に使われている。
MONETE
VECCHIE(
モネーテ ヴェッキエ/古いお金)リラは御存知のように大きい単位の通貨。
MONETE
NUOVE(
モネーテ ヌオヴェ/新しいお金)EUROは100分の1単位を使う、小さな単位の通貨。
混乱は避けられない。
元日の朝、高速の料金所はリラで払う人にEUROのおつりを出す係員、初めてMONETE
NUOVEを手にして、額を確認する利用者で普段の倍以上の時間がかかり「EURO渋滞」とテレビで言っていた。
混乱を避けるために、MONETE
NUOVE用、MONETE
VECCHIE用とキャッシャーを2種類用意した店舗もある。
MONETE
VECCHIEを早く回収するために、おつりはMONETE
NUOVEで、と政府では奨励しているが、リラのおつりはリラで、EUROのおつりはEUROでもらった方がわかりやすい。
私はMONETE
VECCHIEをほぼ使い切った。
明日からMONETE
NUOVEの人になる。
←2EURO=3872,54リラ=242円 |
MONETE NUOVE
MONETEはMONETA(女の子)の複数です。
後ろに続く言葉も合わせて「女の子」の複数Eで終わるようになります。
だから
MONETE
NUOVE
MONETE
VECCHIE
となります。
言葉の性別、数にこだわるイタリア語ですが、EUROは複数でもEURIとはならずにEUROのままです。
「ローマから吹く風 その10」2002年1月8日発行