おっと失礼。TIFOSO(ティフォーゾ/戦争)と言うのは冗談で、「(熱狂的な)ファン」がほんと。
赤と黄がローマのチームカラー 「あなたはTIFOSO(ティフォーゾ)?」と聞く時、「サッカーが好きか?」の意味で、ローマで聞かれたら「ローマチームのファンか?」の意味になる。
だから、サッカーは好きだけど、ローマファンではないTIFOSO(ティフォーゾ)は「でも、ミランだよ。」とつけ加えなくてはならない。
TIFOSO(ティフォーゾ)たるもの、試合観戦を欠かしてはならない。
ここで、最初の「TIFOSO(ティフォーゾ/戦争)」が出てくる。
TIFOSO(ティフォーゾ)同志ではなくて、「衛星放送」対「TIFOSO(ティフォーゾ)」の戦争だ。
ほんの数年前に衛星放送のストリームがサッカーの全試合放映権を買った。
試合観戦にはパラボラアンテナの購入とストリームの契約(有料)が必要になった。ほくほく…は甘かった。
喫茶店が大型テレビを備え付け、パラボラアンテナを購入し、ストリームの契約をし、試合のある日は満席。
ストリームは「契約すればパラボラアンテナをプレゼント」というサービスにした。契約が増えてくれなくては商売にならない。
すでに、別の衛星放送を契約していたTIFOSO(ティフォーゾ)は、ストリームを契約して、プレゼントのパラボラアンテナを別のTIFOSO(ティフォーゾ)にプレゼント。
受信機に差し込むIDカードは、コンピューターで偽造。
ストリームは、大事な試合がある日はID番号を変える作戦に出た。ちゃんと契約してないTIFOSO(ティフォーゾ)はおいてきぼりだ。
ところが、ネットを駆使してすぐさま新しいIDを手にいれる方法を得るTIFOSO(ティフォーゾ)。
試合開始直前にID番号を変えることにしたストリーム。
契約してないTIFOSO(ティフォーゾ)を狙って、コンピューター内臓、ID番号を自動的に探す受信機の発売…
こうして戦争はテクノ合戦になっていく…
応援グッズを売るおじさん
:今日の単語:
TIFOSO
TIFOSOは本来「チフス患者」の意味です。
そう、伝染病のチフスです。
高熱から、熱狂的な信奉者の意味になったんでしょうね。
辞書で見ると、本来の意味の「チフス患者」が一番に出てますが、チフス自体が珍しい病気になった今、巷で「TIFOSO」と言えば「熱狂的ファン」が一番の意味です。
ローマから吹く風 その17:3月22日発行
次回をお楽しみに…