:その18
ORA LEGALE(オーラ・レガーレ/サマータイム)

3月の最終日曜日にORA LEGALE(オーラ・レガーレ/サマータイム)に入る。

時計を1時間進め、翌月曜日は睡眠時間を1時間損して迎える。
居間の時計、トイレの時計、寝室の時計、台所の時計、携帯電話の時計、コンピューターの時計を進める。ビデオデッキの時計は予約録画をする事がないのでほぼ毎年無視だ。携帯を持ってから、腕時計をほとんどしなくなり、腕時計の時刻を進めるのはかなり後になる。
ああ、そうだ。車の時計も進める。

ORA LEGALE(オーラ・レガーレ/サマータイム)の第一日目は、なんでこんなに時計に囲まれて暮らしてるんだろう?と改めて思う日でもある。


冬至からこっち、少しづつ日が長くなってきて、3月ともなると暗くなるのは午後7時頃だ。
ORA LEGALE(オーラ・レガーレ)で、それが8時になる。6月の日が一番長い時など、9時頃にようやく暗くなって呆れる。
夏休み前、仕事を夕方に終えて、その足で近くの海へ行って泳ぐ事もできる。

日が長い事で、電気の節約になり、アフターファイブにちょっと寄り道(居酒屋ではなくて海岸やオープンバー)に誘われる事が多くなり、消費も促す…というわけだ。
と、そんなこ難しい理屈は抜きに、ますます光を強くする太陽を浴びに戸外に出るのが嬉しくなる
ORA LEGALE(オーラ・レガーレ)だ。いつもより1時間早くお腹が空いて、昼食前についついつまみ食いの危険があるORA LEGALE(オーラ・レガーレ)でもある。

:今日の単語:
ORA LEGALE

ORA LEGALE」という言葉のどこにも「夏」は入ってません。
ORAは「時間」、LEGALEは「法律による」という意味で、天文学的な時間ではなく、法律と言う人間が制定した時間、の意味なんでしょう。

ORA LEGALEは3月下旬から4月上旬に来る復活祭と前後します。
今年はORA LEGALEの3月31日(日)が復活祭と重なります。

一度、今年と同じように、ORA LEGALEと復活祭が重なった事があります。
イタリア旅行中のことで、ORA LEGALEを知らずに、予定していたナポリ発ローマ行きの電車が先に発車してしまい、理由がわかるまで苦労したことがあります。

もうあれから20余年経ちました…と、ちょっと感慨深い今年のORA LEGALEです。

ローマから吹く風 その18:3月30日発行
次回をお楽しみに!


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