イタリア人ってなんでこうSICURO DI SE'(スィクーロ・ディ・セ/自信がある)なんでしょう?
姿勢がよく(全員ではないにしろ…)、顔をしっかり上げて歩くから、SICURO DI SE'(スィクーロ・ディ・セ)に見えるだけなのか…?
いやいや、気のせいではない。
確かにSICURO DI SE'(スィクーロ・ディ・セ)だ。
そのSICURO DI SE'(スィクーロ・ディ・セ)がどこから来るのか…
秘密は、それぞれが自分の意見を持っていて、何に対しても一言あることから来ているのではないかと思う。
人が集まって、おしゃべりをする。子供が混ざると、子供にも意見を言わせようとする。
それは、学校の試験のあり方にも現われ、どんな試験も論文形式と口答だ。
小学校の卒業試験から、大学の単位を取る試験、国家試験も論文形式と口答。
つまり、分かっていないと答えられない形式だ。
この形式がイタリア人のSICURO DI SE'をつくるのか、SICURO DI SE'の性格がこの形式を採用させたのか…おそらく後者だと思う。
ただし、あまりにも強いSICURO DI SE'は頑固さにも通じるけれど。
頑固です、イタリア人。
「自信がある」と正しく表現するのには、主語を示す助動詞ESSEREをつける必要があります。
「私」が自信がある時は、ESSEREが変化してSONOになり、
SONO SICURO DI SE' (ソノ・シクーロ・ディ・セ)
と言うのが正しい表現です。
さらに「私」が女性の場合は
SONO
SICURA
DI SE'
となります。
SICURO は、確信の意味、
SE' は、「自分自身」という意味。
つまり「(私は)自分に確信がある」と言う言い方をしてるわけです。
ローマから吹く風 その22:5月13日発行
次回をお楽しみに!!