:その22:
SICURO DI SE'(スィクーロ・ディ・セ/自信がある)
イタリア人ってなんでこうSICURO DI SE'(スィクーロ・ディ・セ/自信がある)なんでしょう?

姿勢がよく(全員ではないにしろ…)、顔をしっかり上げて歩くから、
SICURO DI SE'(スィクーロ・ディ・セ)に見えるだけなのか…?

いやいや、気のせいではない。
確かに
SICURO DI SE'(スィクーロ・ディ・セ)だ。

その
SICURO DI SE'(スィクーロ・ディ・セ)がどこから来るのか…
秘密は、それぞれが自分の意見を持っていて、何に対しても一言あることから来ているのではないかと思う。

人が集まって、おしゃべりをする。子供が混ざると、子供にも意見を言わせようとする。
それは、学校の試験のあり方にも現われ、どんな試験も論文形式と口答だ。

小学校の卒業試験から、大学の単位を取る試験、国家試験も論文形式と口答。
つまり、分かっていないと答えられない形式だ。

この形式がイタリア人の
SICURO DI SE'をつくるのか、SICURO DI SE'の性格がこの形式を採用させたのか…おそらく後者だと思う。

ただし、あまりにも強い
SICURO DI SE'は頑固さにも通じるけれど。
頑固です、イタリア人。

:今日の単語:
SICURO DI SE'

「自信がある」と正しく表現するのには、主語を示す助動詞ESSEREをつける必要があります。
「私」が自信がある時は、ESSEREが変化してSONOになり、

SONO SICURO DI SE' (ソノ・シクーロ・ディ・セ)
と言うのが正しい表現です。

さらに「私」が女性の場合は

SONO SICURA DI SE'
となります。

SICURO は、確信の意味、
SE' は、「自分自身」という意味。

つまり「(私は)自分に確信がある」と言う言い方をしてるわけです。

ローマから吹く風 その22:5月13日発行
次回をお楽しみに!!