:その26:
CHIACCHIERARE(キアッキエラーレ/おしゃべりする)
CHIACCHIERARE(キアッキエラーレ/おしゃべりする)というのは、イタリア最大の娯楽だ。

デートも、友達と集まるのも、
CHIACCHIERARE(キアッキエラーレ)できる状況が好まれる。
町中に1キロに一軒はありそうなBAR(店のつくりは「喫茶店」の閉じたつくりではなくて、解放系)も、店の人と、一緒に入った人と、中にいる客と、
CHIACCHIERARE(キアッキエラーレ)しやすい雰囲気だ。

おしゃべりが苦手な私は、「私、無口で…」なんて言う人に会うと、イタリアにもそう言う人がいるんだ…と安心するが、その人もどうにかこうにかおしゃべりの種をみつけてくる。

CHIACCHIERARE(キアッキエラーレ)が好きで…」などと宣言する人に捕まったら最後、2時間は言葉の渦だ。
ただし、こういう人は厳密には
CHIACCHIERARE(キアッキエラーレ)好きというより、単に顕示欲が強いだけ、と言う気もする。自分のことだけ延々と喋ることが多いからだ。

本来
CHIACCHIERARE(キアッキエラーレ)は双方向のもの。
自分のことを言い、相手のことを聞き、互いに興味をもつ。
上手な
CHIACCHIERARE(キアッキエラーレ)のキーワードは好奇心と想像力だろう、と思う。相手への興味を沸き立たせないと、話の種も見つからない。
ホームパーティなどで、知らない人と
CHIACCHIERARE(キアッキエラーレ)するはめになる時(そう言う機会がよくある)、これは重要だ。

集まりの中に子供がいると、「何年生?」「好きな科目は?」「好きな子いる?」とお決まりの質問から始まって、大人との会話に引き込もうとする。一様に口調を大人に対するのと同じようにするのがおもしろい。
対等に扱われていると自覚した子供が、なるべく大人っぽい口調で、最近自分の身に起こったことなど話しはじめると、その場の大人達は嬉しそうに耳を傾け、質問したり、チャチャをいれたりして、
CHIACCHIERARE(キアッキエラーレ)の楽しさを教えていく。もちろん、大人達も楽しんでいるのだけど。

 


:今日の単語:
CHIACCHERARE

キアッキエラーレって、言いにくいですが、キャッキャッとして可愛い言葉でもあります。
そして、あくまでも「おしゃべり」であって、「会話」より軽い感じです。

また、CHIACCHERAREは動詞の不定形ですから、人称と時勢で変化します。
変化表の-are型で変化させてみて下さいね。


●ごあいさつ●
大変ごぶさたしました。
早々と長々の夏休みを終え、復活します。
休み中に登録して下さった方、諦めないで発行を待って下さってありがとうございます。

よろしくおつきあいください。

ローマから吹く風 その26:7月16日発行


←トップ