:その32:
ATTESA(アッテーザ/待つこと)

ATTESA(アッテーザ/待つことをイタリアで嫌がってはいけない。
バスを
ATTESA(アッテーザ/待つ。地下鉄をATTESA(アッテーザ/待つ

店に入って店員を
ATTESA(アッテーザ)、スーパーのレジで順番をATTESA(アッテーザ)、銀行で、郵便局で順番をATTESA(アッテーザ)。レストランで給仕をATTESA(アッテーザ)

インフォメーションの為にかけた電話が繋がるのを
ATTESA(アッテーザ)
「すみませーーーん!!」などと呼ぶのは下品。大人しく
ATTESA(アッテーザ)

かと言って、みな
ATTESAが好きなわけではない。断じて。
待ちながら、低い声で文句を言う。それを聞き付けた後ろや前の人と、
ATTESAの経験談などを自慢しあう。
順番がきたら、係りの人にやんわりと皮肉を言うのが正しいやり方。「あなたのせいじゃないけど…」を付け加えて。

そして今日もまた
ATTESA
永遠にATTESAじゃないしね。いつか順番が来る。焦ることはない。

 


今日の単語:
ATTESA

ATTESASAで終わってますが、「サ」ではなく濁った音になります。
母音に挟まれると濁る、と文法の本にも書いてあります。

ATTESAの動詞でATTENDEREというのがありまして、「ATTENDERE PREGO 」(少々お待ちください)なんて言われることもあります。
本文に書いたような例の時に言ってくれる人はありませんけど。

同じ意味で
ASPETTAREという言葉もあります。
ニュアンスとしては、
ASPETTAREは動作を止めて待つ行為そのもの、ATTENDEREは期待を込めた精神的なものがはいります。

 

 

ローマから吹く風 その32: 9月12日発行
*このメルマガの発行を始めて一年経ちました。一年で32号は少ないような気もしますが、無理をしないで長く続けて行こうと思います。
どうぞ、末永くおつきあいください。


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