イタリアにもREGOLA(レゴラ/規則)はある。
例えば、我が家へ続く道。先日、突然横断歩道が現われた。歩道があるよ、の標識も一緒に。
最近のこの住宅連合地域の話し合いで、市バスの申請をすることになり、行政的に私道から公道になったためだ。
で、REGOLA(レゴラ/規則)通りに公道の義務として、横断歩道が何メートルかごとに降って湧いたのだ。
実に建て前だけのREGOLA(レゴラ)だ。
公道にはなったけれど、ここに住む人か用事のある人しか入ってこないから車の通りは少ない。
道幅が狭く、横断はあっという間にできる。
横断するのに、まず横断歩道があるところまで歩いて、左見て右見て手をあげて横断する人はまずいない。
町中の横断歩道だってREGOLA(レゴラ)だからあるのであって、横断歩道無視は当たり前、ましてやこんな田舎道、あってもないがごとくになることは誰でも知っている。
それでもREGOLA(レゴラ)。
白い雲と天地のお対になって、グレーの道によく映える「公道の印」ではある。
REGOLA、レゴラの「レ」にアクセントが来ます。
「規制する」動詞のREGOLAREはそのままの形で形容詞「規則的な、通常の」になり、英語のREGULAR
(レギュラー)になります。
英語の語彙の80%はラテン語から来てるそうで、少なくも綴りが似てる言葉はたくさんあります。
英語が得意な人は、ある種の規則を会得すると、英語からイタリア語の単語を推測することもできます。
では、また次回!
ローマから吹く風 その33: 9月22日発行