TRAFFICO(トゥラッフィコ/渋滞)はよく遅刻の理由に使われる。
分かってることなのだから早く出なさい!というもっともな御意見もあるけれど、やはりギリギリに家をでてしまうことが多々ある。
みんな急いでいて、イライラして、交差点では左折の車がなるべく鼻をつっ込もうとして、直進車は自分が先に進もうとする。
接触事故はしょっちゅうで、TRAFFICO(トゥラッフィコ/渋滞)に拍車をかける。
で、「TRAFFICO(トゥラッフィコ)があって…」という遅刻の理由は、言い訳なのか、ほんとにどうだったのか見きわめは難しい。
我が家の郊外からローマ中心地への道は3本ある。国道、自動車専用道路、普通道路。
通勤時、どの道も込む中、より動いてる道を選ばなければならない。
同じ方向へ向かう御近所が気を効かせて情報をくれることがある。
「これから出るんだったら、国道はやめたほうがいい。事故があったらしくてさっきからびくとも動かないよ!」
こうなると、「事故があって…」と安心して遅刻できる。
10分は時間じゃないとして、30分はだいじょぶだな。
でも遅刻はいけません。よ。
TRAFFICOは実は「渋滞」という意味ではありません。
「交通」「流通」という意味です。「麻薬の流通」にもTRAFFICOを使います。英語のTRAFFICですね。
日常の会話でTRAFFICOと言うと、いまや「渋滞」を主に意味します。
「C'era un TRAFFICO」というと「渋滞だった」という意味になります。
ローマから吹く風 その35:10月12日発行
次回をお楽しみに!