:その35:
TRAFFICO(トゥラッフィコ/渋滞)

TRAFFICO(トゥラッフィコ/渋滞)はよく遅刻の理由に使われる。
分かってることなのだから早く出なさい!というもっともな御意見もあるけれど、やはりギリギリに家をでてしまうことが多々ある。

みんな急いでいて、イライラして、交差点では左折の車がなるべく鼻をつっ込もうとして、直進車は自分が先に進もうとする。
接触事故はしょっちゅうで、
TRAFFICO(トゥラッフィコ/渋滞)に拍車をかける。

で、「
TRAFFICO(トゥラッフィコ)があって…」という遅刻の理由は、言い訳なのか、ほんとにどうだったのか見きわめは難しい。

我が家の郊外からローマ中心地への道は3本ある。国道、自動車専用道路、普通道路。
通勤時、どの道も込む中、より動いてる道を選ばなければならない。

同じ方向へ向かう御近所が気を効かせて情報をくれることがある。
「これから出るんだったら、国道はやめたほうがいい。事故があったらしくてさっきからびくとも動かないよ!」

こうなると、「事故があって…」と安心して遅刻できる。
10分は時間じゃないとして、30分はだいじょぶだな。


でも遅刻はいけません。よ。

 


:今日の単語:
TRAFFICO

TRAFFICOは実は「渋滞」という意味ではありません。
「交通」「流通」という意味です。「麻薬の流通」にも
TRAFFICOを使います。英語のTRAFFICですね。

日常の会話で
TRAFFICOと言うと、いまや「渋滞」を主に意味します。
「C'era un TRAFFICO」というと「渋滞だった」という意味になります。

ローマから吹く風 その35:10月12日発行
次回をお楽しみに!


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