:その7:
BABBONATALE(バッボナタ−レ/サンタクロ−ス)
BABBONATALE(バッボナタ−レ/サンタクロ−ス)なんていう
名前が出るような季節になりましたね。
ニッポンでお馴染みのこのおじいちゃん、イタリアでは新参者。
15年前は有名ではなかった。
NATALEにプレゼントを交換する習慣はあったし、子供達がプレゼントわくわく待つのも同じ。
ただしBABBONATALE(バッボナタ−レ/サンタクロ−ス)が上陸する前、イタリアの子供達はGESU'
BAMBINO(ジェズバンビーノ/子供のイエス様)にプレゼントをおねだりしていた。
小学校の授業で紙に絵を描いて、あるいは文房具屋さんでこの時期に売り出される、GESU'
BAMBINOにお願い用便せんを買って、手紙を書いていた。
今、文房具屋さんで売っている「お願い用便せん」は
BABBONATALE(バッボナタ−レ)オンパレード。
飾り付けもBABBONATALE(バッボナタ−レ)、お父さん御苦労さんのBABBONATALE(バッボナタ−レ)の衣装もスーパーで売るようになった。
町中ではほとんど見ない。
あ、ナボーナ広場へ行くと毎年いる。ソリにぬいぐるみの大きなトナカイをつけて、
一緒に写真に納まってくれる。でも自分のカメラで撮っちゃいけない。
BABBONATALE(バッボナタ−レ)御用達のカメラマンにお任せ。
こうして、イタリア産でない習慣が根ついたわけだけど、イタリアの習慣もちゃんと残ってる。
次回はそのお話を。
:今日の単語:
BABBONATALE(バッボナターレ)
BABBONATALEは二つの単語からできてます。
BABBO(バッボ/とうちゃん)と
NATALE(ナタ−レ/クリスマス)です。
「お父さん」は普通「PAPA'(パパ!)」と言います。
トスカーナ方面でBABBOが好んで使われるようです。
NATALE(ナタ−レ/クリスマス)は元々出生、誕生を意味します。PAESE
NATALE
(故国)、TERRA
NATALE(出生地)なんて言います。
クリスマスを意味する時は最初のNを大文字にします。
もともと、キリストの誕生を祝う祭日だから、意味にあった呼び方ですね。
ただ、キリストが生まれたのは12月25日ではないと聞きました。
古代ローマからあった祭日にくっつけたようです。
その他、カトリックの聖人の多くは古代ローマからの神様と重複させて守護聖人としたものがあるようです。新しいものを取り入れるのに、今まであったものに重ねて違和感を無くして行ったんでしょう。