Turquoise ターコイズ
トルコ石 |
トルコ石の歴史は古く、メソポタミアでは紀元前5000年のトルコ石のビーズが発見されています。13世紀まではトルコ石という名称わ使われず、美しい石を意味する「カレース」という名で呼ばれていたようです。その後、このブルーの石がベニスの商人たちを通じてフランスに渡った際、フランスの買い手たちが「トルコの石」と呼んだ事からトルコ石とう名称が一般化していきました。 |
ターコイズ |
この名前が初めて使われたのは、13世紀ですが、語源は、「トルコの石」を意味するフランス語だと云われています。13世紀まではトルコ石という名称は使われず、美しい石を意味する『カレース』という名で呼ばれていました。 |
硬度 |
5~6 |
鉱物 |
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産地 |
ペルシャ、アリゾナ、中国 |
評価基準 |
トルコ石のなかで高く評価されるのはペルシャ産のもので天然のままのスカイブルーの色が一番とされています。そして選ぼうとしているトルコ石がアクリルなどの処理(変色などを防ぐ処理)を施されているかいないかも重要ポイントです。しかしアリゾナ産や中国産のものは天然のままだと変色し美しさを損なってしまうため、処理は仕方のない事になります。また、トルコ石には模造石や合成石が多いので注意が必要です。 |
トルコ石の歴史は古く、紀元前5000年のメソポタミアでトルコ石のビーズが発見されています。
スカイブルー色のトルコ石は黄金色に合うため金製の財宝や装身具にあしらわれて、数千年もの間愛好されてきた宝石です。
トルコ石は人類が最も古くから愛用してきた宝石の一つです。中でも有名なのがエジプト第一王朝の女王"ザー"のブレスレット。これがおそらく世界で最古のジュエリーだろうと言われています
紀元前3000年も昔から、人々に尊ばれてきた石、青空色のターコイズ。ネイティブ・アメリカンの伝説では、透明な空を染めた色素だとも言われています。
古代エジプト王の墓やインカの財宝の中からも発見され、その色彩の美しさから人類が最も早く身につけ始めた宝石で、しかも高く評価されてきた石の一つ。
物々交換で一番得をすることから「商売の石」ともいわれ、その信仰は今でも伝承されています。現在でも、「成功」という宝石言葉からもわかるように、商いがうまくいくように導いてくれると信じられています。
「トルコ石」の由来はトルコで産出されるから…ではなく、もともとイランやペルシャ一帯で採れたものが、ラクダを連ねた隊商などによって、トルコ経由で地中海地方やヨーロッパにもたらされたのでトルコ石(ターコイズ)と呼ばれるようになりました。
古来トルコ石は「神から人が授かった宝石」と言われ、神の心に背く悪行をはたらいた人間に出会うと、たちまちただの石に変わってしまいます。
特に不貞をはたらいたり、恋人を裏切ったものがトルコ石に触れると、不思議なことに一瞬で色あせてしまうと言われています。
また、トルコ石は魔除けの石と云われています。あらゆる邪悪なものから身を守ると信じられ、インディアンのお守りとされてきました。
持ち主に危険が迫ると、身代わりとなって石が割れたなどの伝承は数多く残っています。
中近東のシャー(王様)やサルタン(土候)は、遠出の旅に出かけるおり、トルコ石を携えて魔除けとしていました。
馬やラクダから転げ落ちるなど、当時の交通事故を起こした場合、このトルコ石がまっぷたつに割れ、シャーを守ってくれると信じられていたからです。
また、ローマ帝国の帝王ルドルフ2世は30年間大きなトルコ石を肌身離さず身につけていました。
しかしある日うっかりとこの石を持たずに馬に乗ったところ、落馬し命を落としてしまいます。
しかし侍医が皇帝のトルコ石を2つに割ると、その途端皇帝は目を開き、息を吹き返したという伝説が伝えられています。
古代エジプトでは、トルコ石のブルーは病気や災いなど、この世のあらゆる悪を追い払う魔力を持っていると考えられていました。
エジプトで最も華麗な墓と言われるツエル女王の墓が発見された時、研究者たちを驚かせたのは、女王の遺体の腕に鮮やかな黄金とトルコ石の腕輪が燦然とした光を放っていたこと。
女王の遺体は8000年もの長い時間、眠り続けていたとは思えないほど、完璧に保たれていたと言います。
古来トルコ石の持ち主の上には、どんな災いも避けて通ると言われ、結婚や出産など、人生の門出に際しては、最上の贈り物とされてきました。
なぜかトルコ石は人からもらったものでなければ効力がないそうで、以来トルコ石には自分が一番大切と思う人にプレゼントする宝石となっています。 特に、愛する人から贈られたトルコ石のリングは、絶大な守護力を発揮すると言われています。
イスタンブールは東洋と西洋の接点、ボスポラス海峡に面し、歴史的に重要な役割を果たしてきた町。
この町のシンボルとも言えるブルーモスクは、トルコ石とトルコ石のブルーにならったブルータイルをぎっしりと張り巡らした、世界で最も美しいモスクです。
イスラム教ではブルーを神の国、天に通じる色として最も貴重な色とみなしており、祭壇の中央には必ず、巨大なトルコ石の装飾を施します。
★トルコ石:身につける人を危険から守り、勇気と幸運と繁栄をもたらす石
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