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おいしいPASTICCERIA(パスティッチェリーア/お菓子屋)は人だかりがしているのですぐわかる。
特に「自家製」だとか「ナポリの」なんて言う断わり書きが看板にあったら、取りあえず入ってみたい。
「自家製」は工場で大量生産するのではなくて、その店で手作りしている、ということ。
「ナポリ」は、オーナーが(だから作る人も)ナポリ出身で、味は保証、と言うことなのだ。
店内には、甘いもの嫌いにはへき易するような香りが充満している。
インテリアはお洒落である必要はない。
ごくシンプルなガラスのショウケースに、気前の良い大きさのお菓子が山と積まれている。雰囲気はがらくたを並べた駄菓子屋の感じだ。
PASTICCERIA(パスティッチェリーア)の一番の使い道は、人の家に呼ばれた時に、手みやげにするデザートを買うため。
おいしいお菓子を持っていけるかどうかで、その人の舌の判断もされるから、おろそかにできない。
そして、もちろん、自分で食べるためだ。
写真の「自家製」で「ナポリの」PASTICCERIA(パスティッチェリーア)では、店の前の道に植木を置き、木製のベンチを置いて、買ってすぐ食べる人を迎える用意をしていた。
ベンチにはかわるがわる、リキュールに濡れた指をなめたり、胸に落ちた粉砂糖をはたいたりしながら、ひとときの1、3ユーロ(150円)の幸せを味わっていく人が訪れていた。
-ERIAと言う語尾は「製造する所」の意味を持たせます。
BIRRA(ビール) + ERIA
= BIRRERIA (ビヤホール・ビールは作ってないと思いますが)
PANE (パン)+ ERIA =
PANETTERIA(パン屋・PANEFICIOという言い方もあります)
PIZZA (ピッツァ)+ ERIA
=PIZZERIA(ピッツァ屋・炭火のオーブンで焼く所はおいしい)
CAFFE'(コーヒー) + ERIA=
CAFFETTERIA(これはコーヒー屋の意味も、コーヒーメーカーの意味もあります)
GIOIELLO(宝石) + ERIA=
GIOIELLERIA(宝石店・自分の所でオリジナルを作るところもあります)
LOTTO(クジ) + ERIA=
LOTTERIA(クジ売り・ロッテリアって、聞いたことありますよね?イタリア人が日本へ行くと、あ、クジ売りがある!と勘違いして、それから笑います)
ローマから吹く風 その27:7月22日発行
次回をお楽しみに
講読ありがとうございます。 →画像を見て、視覚と結び付けて「今日の単語」を覚えましょう。 →コラムでイタリアの日常生活を垣間見てください。 →「今日の単語」を繰り返しコラムの中でイタリア語表記で使います。
ローマ在住のjamada(やまだ)です。
イタリアで実際に生活してみて思った事があります。
言葉が通じると言う事がまずベースですが、文法がきちんとしている事よりも語彙が多い方が言いたい事を伝えられます。
単語の意味を知っていても習慣や独得の使い方を知らないと意味が通じない事があります。
アルファベットの表記に慣れてないと、辞書を見るのも、イタリア語の表示やメニューを見るのも億劫になります。
楽しい読み物でこの三つをクリアするメルマガを目指します。
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